閉塞性動脈硬化症とは
閉塞性動脈硬化症とは足の血管が動脈硬化で細くなったり、つまったりして、足に充分な血液が流れなくなる病気のことを言います。
動脈硬化が原因ですので、他の動脈硬化の病気と同様、血圧やコレステロール、血糖値の高い患者様が罹りやすい病気です。
症状は<足が冷たい>、<足のしびれ>、<歩くと足や腰がだるくなったり、痛くなったりする>などさまざまです。
症状について
閉塞性動脈硬化症は症状によって軽いものから重いものまで分類されます。
下の表は閉塞性動脈硬化症の症状分類のひとつであるFontaine分類(フォンテイン分類)です。
自分に当てはまる症状があるか比べてみてください。
Fontaine分類(フォンテイン分類) | |
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Ⅰ | 無症状、足のしびれ、冷たい感じ |
Ⅱ | 歩くと足がだるくなる、痛くなる |
Ⅲ | じっとしていても足がだるい、痛い |
Ⅳ | 足先が黒ずんでいる、潰瘍、壊死 |
検査について
閉塞性動脈硬化症は横になった状態で両腕、両足の血圧を同時測定するABI検査(Ankle Brachial Index:足関節上腕血圧比)やエコー検査といった体に負担のない検査で、概ね診断することができます。
さらに詳しく検査する場合はCT検査やカテーテルによる血管造影を行います。
検査はカテーテルによる血管造影以外は外来ですぐに行うことができますので、来院されたその日に診断することが可能です。
動脈硬化による狭窄・閉塞を診断する指標 | |||
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ABI≦0.9 動脈閉塞の疑いがある | ||
ABI≦0.8 動脈閉塞の可能性が高い | |||
0.5≦ABI<0.8 動脈閉塞が1ヶ所はある | |||
ABI<0.5 動脈閉塞が複数ヶ所ある | |||
(AHA Medical/Scientific Statements参照) |
治療について
一般的に足の冷たい感じやしびれに対してはまず内服治療が第一選択となります。(FontaineⅠ相当)
安静時には症状がないものの、歩くと足がだるくなったり痛くなったりする(FontaineⅡ相当)場合、内服治療で3-4割の患者様で症状が改善する場合がありますが、
十分な症状改善に至らない場合や、FontaineⅢ以上の症状の場合にはカテーテルによる血管内治療や外科的にバイパス手術を行います。
当院では患者様の体に負担の少ないカテーテルによる血管内治療を積極的に行っております。
血管内治療について
血管内治療とはレントゲン透視下でカテーテルという細い管を使い、動脈硬化で細くなったり、詰まった血管を広げる治療法です。
切開がいらず局所麻酔で治療を行うことができるため患者様の体への負担は少なく、治療後数時間で歩くことができます。
カテーテル治療の種類としては、カテーテルの先端にある風船のようなバルーンにより血管を広げるバルーン拡張術と、金属製の網目状の筒(ステント)を留置して血管を広げるステント留置術があります。
末梢血管治療の分野は新しい器具やテクニックが近年次々に開発され、進化しており、多くの病院で同等な治療を受けるにはまだ時間が要するのが現状です。
当院は他院での治療困難例の紹介も多く引き受けております。