さまざまな生活習慣病と自覚症状
高血圧について
15分程度の安静後、座位で右上腕での最高血圧が140、最低血圧が90、いずれかを超えると、高血圧と呼んでいます。
家庭自動血圧計による測定は、朝起きてトイレに行った後、朝ごはんを食べる前に座って、安静状態で測定してください。
この場合の基準は、最高血圧が135、最低血圧が85以上とします。
自覚症状は個人差があります。頭痛、肩こり、顔のほてり感などですが、脳血管障害をともなわない限り、症状に乏しいです。
当院では『薬じゃない高血圧治療・スマート降圧療法』にも取り組んでいます。
スマートフォンを利用して正しい生活習慣の定着を目指し、通院時に医師よりアドバイス受けながら降圧する新たな治療法です。
気になる方は診察の際、医師にご相談ください。
脂質異常症(高脂血症)について
血清総コレステロールが220以上を、脂質異常症(高脂血症)とします。
中性脂肪が150以上、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40以下、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)140以上を異常値とします。
脂質異常症(高脂血症)には自覚症状はまずありません。まさに沈黙の病気です。
糖尿病について
食事に関係なく、血糖値が200以上であれば、まず糖尿病と判定してよいでしょう。
逆に、空腹時血糖が110未満であれば正常としてよいでしょう。
それ以上については、経口ブドウ糖負荷試験が必要です。合併症の観点から考えますと、食後高血糖をいかに正常値に近づけるかが最も重要です。
自覚症状としては、口が渇く、よくお茶 (水)を飲む、おしっこによく行き量が多い、最近体重が減ってきた、などです。
しかし、長期化すればするほど自覚症状は乏しく、麻痺してきます。
そして糖尿病単独でも網膜症(視力低下→失明)、腎症(タンパク尿、下肢の浮腫→腎不全→人工透析)、神経障害(ジーンとした痛みをともなう、概ね両側性)の、三大合併症が生じます。
高尿酸血症、痛風について
血清尿酸値の正常値は7以下です。
痛風関節炎といわれる急性または慢性の関節炎で、赤く腫れ痛みをともないます。
足の親指や、甲の関節に症状があらわれることが多いです。