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糖尿病について

診断基準

 採血でわかる随時血糖値HbA1c(過去1~2か月の血糖の平均を反映する指標)が、糖尿病かどうかの目安になります。 目安として、随時血糖値200mg/dL以上、またはHbA1c 6.5%以上であれば糖尿病が強く疑われます。 実際の診断は、これに空腹時血糖値やブドウ糖負荷試験など必要な検査を組み合わせて確定します。

自覚症状

  糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がありません。 血糖値がかなり高くなると、のどが渇く、水分をよく摂る、尿の回数・量が増える、体重が減る、といった形で気づくことがありますが、進行していても症状が乏しいまま放置されてしまうことが少なくありません。

治療方針(生活習慣の改善)

 食事療法・運動療法が治療の基本です。

  • 食事療法:適正なエネルギー摂取量を守り、糖質・脂質のバランスに配慮する
  • 運動療法:ウォーキングなどの有酸素運動を週に150分程度を目安に
  • 減量(肥満がある場合)、禁煙

 合併症予防の観点からは、空腹時血糖だけでなく食後の高血糖をいかに抑えるかが重要とされています。

生活習慣を改善しても目標に届かない場合

 食事・運動療法を続けてもHbA1cなどの目標値に届かない場合は、飲み薬(経口血糖降下薬)や注射薬(GLP-1受容体作動薬、インスリンなど)による薬物治療を行います。 血糖コントロールの目標は年齢や合併症の有無によって個別に設定されます。 自己判断で治療を中断すると合併症が進行するおそれがあるため、必ず主治医と相談しながら治療を続けてください。

合併症(三大合併症と動脈硬化・脳血管性認知症

 糖尿病はそれ単独でも、網膜症(視力低下から失明に至ることも)、腎症(タンパク尿、むくみから腎不全・人工透析に至ることも)、神経障害(手足のしびれ・痛みなど)という三大合併症を引き起こします。
さらに糖尿病は動脈硬化を強力に進行させる病気でもあり、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症のリスクを大きく高めます。 脳の血管の動脈硬化や細い血管の障害を通じて、脳血管性認知症だけでなく、アルツハイマー型認知症のリスクも高めることが知られています。 血糖コントロールは、将来の認知症予防という観点からも重要です。


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