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脳血管障害(脳梗塞、脳内出血)について

 脳の血管が動脈硬化によって詰まる、あるいは破れることで起こる病気の総称です。血管が詰まるものを脳梗塞、破れて出血するものを脳内出血といい、原因によって治療方針が大きく異なります。

自覚症状

 次のような症状が、前触れなく突然起こります。

  • 片方の手足に力が入らない、しびれる(箸や茶碗を急に落とす、片足を引きずるなど)
  • ろれつが回らない、言葉が出てこない、人の話が理解しにくい
  • 片方の顔がゆがむ、口角が下がる
  • 片方の目が見えにくい、物が二重に見える
  • 激しい頭痛やめまい、ふらつきでまっすぐ歩けない
  • 朝起きたら様子がおかしい、意識がもうろうとする

 これらは症状が軽くても、時間とともに悪化することがあります。「様子を見よう」とためらわず、症状に気づいた時刻を覚えておいたうえで、すぐに救急要請してください。

検査・診断

 頭部CTやMRIなどの画像検査で診断します。脳梗塞か脳内出血かによって治療がまったく異なるため、この鑑別が非常に重要です。

治療方針

 上記のような症状に気づいたら、様子を見ずに直ちに救急要請してください。治療開始までの時間が、後遺症の程度や命に関わる予後を大きく左右します。可能な限り早期に、血栓を溶かす治療や、カテーテルで血管内の血栓を取り除く治療などを行います。

脳血管障害の多くは、高血圧脂質異常症糖尿病高尿酸血症などによる動脈硬化が背景にあります。再発予防のためには、これらの生活習慣病を生活改善と薬物治療の両面からしっかり管理し続けることが欠かせません。

合併症・後遺症(脳血管性認知症

 生命の危機を脱したあとも、運動麻痺や言語障害などにより生活の自立度が著しく低下し、後遺症が残ることが少なくありません。また、脳梗塞を繰り返したり、脳の血流低下が続いたりすることで、もの忘れや判断力の低下といった脳血管性認知症を発症することもあります。高血圧脂質異常症糖尿病高尿酸血症といった原因疾患をきちんと管理することは、脳血管障害そのものの予防だけでなく、その先にある脳血管性認知症を防ぐことにも直結します。



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